「現役だった頃を思い出すなぁ…」
山頂からみた絶景、視界いっぱいに広がる海、どこか寂しさを漂わせる広大な湿地帯。
ベルクマンからの依頼で各地の絶景スポットをまわった時の写真を眺めながら、まだ湯気のたつコーヒーに口をつける。
その景色を見に行かされた時も、通信で思い出話を延々と聞かされたが、まだ話し足りないのかと思うくらい一人でペラペラと喋っている。
無視して軽くあしらっても良いのだが、アークスという組織の中で暮らしていく以上は、それなりのコミュニケーションは必要だと、以前鬼教官にたしなめられたことがあった。
アイナにも「そのマスク、外してみたらいいんじゃない?」と妙な提案をされたことがある。
心理的にもオープンになるんじゃないかと思っての発言だったらしい。
あと、表情が読み取りづらいと指摘された。
その為につけてるんだけど。
「なぁ、アンタはどこが一番良かった?」
モニターに映し出されたいくつかの写真を見比べる。
彼の操作によって入れ替わる写真のひとつを指差し、止まった隙にタップした。
西エアリオのラーカウ海岸を映した写真だ。
悪天候の時だったのだろうか、少し波が高い様子が映っている。
遠くの海の上空には雲の隙間から光が差し込んでいて、水面に反射しキラキラ輝いているところがあり、神々しさすら感じる。
こちらが感想を言おうと口を開いたその時に、「ここもいいよなぁ!わかる、わかるよー!」というベルクマンのオーバーリアクションな相槌がかぶさる。
まだまだ思い出話は尽きなさそうだ。
フライアは彼に気付かれないように小さくため息をついた。
展覧会と展示会と博覧会の違いとか改めて調べました!会って感じじゃないけど。連想的な。
ウチの子はあまりおしゃべりではないけど頭の中はうるさいタイプ。スコール(FF8)みたいなやつだな。
ウチの子はあまりおしゃべりではないけど頭の中はうるさいタイプ。スコール(FF8)みたいなやつだな。
お題:「エリア」「展覧会」「御子」

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