お絵描き初心者がデジタルイラストを始めるには~実践編~

こんにちは。

お絵描き初心者がデジタルイラストを描くためにやってきたことをまとめています。
環境編はこちらをご覧ください。

この記事は私が使っているツールはCLIP STUDIO(クリスタ)なのでそれを使っての説明になります。
※私は姉が絵を描いていたり仕事で画像加工するために描画ツールを多少使ったことがあるので、若干描画ツールの知識がある前提でこの記事を書いています。でも絵を描くこと自体は初心者です。

レイヤーには種類がある

レイヤーには「ベクターレイヤー」と「ラスターレイヤー」の二種類あります。

(レイヤー自体の説明は調べてもらった方が確実です…)

こちらの記事が分かりやすかったですよ!

「ベクター」と「ラスター」の違いって何?最も基礎的なレイヤーの種類と使い分け
iPad ProとCLIP STUDIO PAINT EXを手に入れたものの、さて何をしていいかわからない! …

線画に適したベクターレイヤー

線画自体はラスターレイヤーでも描けますが、ベクターレイヤーの方が断然おすすめです。
何がおすすめかというと、

1、描画後に線の角度や太さ等の調整ができる

2、少しはみ出してしまったとき等、接点までキレイに消してくれる

です。

綺麗な曲線が描けなくても、描いた後にちょっと調整することができます。
これはラスターレイヤーではできません。

色塗りに適したラスターレイヤー

色塗りはラスターレイヤーを使います。
選択範囲を指定するときに「他のレイヤーを参照」にすると、ベクターレイヤーの線画の範囲を指定してくれます。

ツールの配置がごちゃついてて良く分からない場合

クリスタだとツールの配置をカスタマイズでき「ワークスペース」として保存できます。
初心者向けのワークスペースが公式さんから提供されているので、これを使ってみるととっつきやすいと思います。

CLIP STUDIO ASSETS 素材を探す」から「初心者 ワークスペース」をキーワードに検索すると出てきますよ!

※「公開日」で並び順を変更すると公式さんが上の方に出てきます。
ちなみに私はPCではこちらを使っています。

初心者用WS(右利き) - CLIP STUDIO ASSETS
イラスト・マンガ制作に役立つトーン、ブラシ、3Dデータなどの素材をダウンロードしたり、自作の素材をアップロードしたりできます。CLIP STUDIO PAINTなどのグラフィックソフトに読み込んで使えます。

左利きさん用

初心者用WS(左利き) - CLIP STUDIO ASSETS
イラスト・マンガ制作に役立つトーン、ブラシ、3Dデータなどの素材をダウンロードしたり、自作の素材をアップロードしたりできます。CLIP STUDIO PAINTなどのグラフィックソフトに読み込んで使えます。

まずはペンの感覚になれるために模写かトレースをする

描きたい気持ちはあるけど、何を描こう…?というのが初心者なのであると思います。
そもそも今まで人生の中で絵を描く行為をしてこなかったわけですから…。

おすすめは線画トレース

お気に入りの作家さんの絵をダウンロードして、ベクターレイヤーの下に配置して線を上からただなぞる行為をトレースといいます。
まずは線をなぞるだけでもすごく学びが多いです。

最近「トレパク」が何かと話題ですが、トレース行為自体が悪いわけではありません
アナログ作家さんやアニメーターは普通にやる行為です。

問題はパクりの方です。
他人の写真や絵をトレースして相手の許可もなく「構図もすべて自分で考えました!」というのが問題なので、参照元を明らかにして技術向上の為にトレースする分には良いと思います。
ただなぞるだけでも、始点と終点、線の細さ等を注意深く観察でき、プロの線の描き方を学ぶことができます。

これにより、筆圧の調整やペンタブの感覚にも慣れ、完成すれば描けた実感が得られるので初心者にはもってこいです!

手順

1.参考にしたい画像をクリスタで開く

2.新しいキャンバスを開く

3.参考にしたい画像のレイヤーをコピー(Ctrl+C)する

「選択」ツールの「レイヤー選択」を選んでから描画部分をワンクリック

4.新しいキャンパス上に貼り付け(Ctrl+V)る

画像の「コミック*」という方が新しいキャンパスです

5.貼り付けたレイヤーを選択した状態で
  「レイヤーカラーの変更」をクリックして、「不透明度」を40%くらいに変更

いい感じに透けてくれます

6.新しいベクターレイヤーを追加して、4のレイヤーの上に配置してペンツールで線をなぞる

練習だから、ベクターでもラスターでもどちらでもよいと思います!

毎日数分のジェスチャードローイングで描く行為のハードルを下げる

ジェスチャードローイング」という練習法があります。
写真をみて60秒くらいの短時間でデッサンを繰り返し行うやり方です。

何を描いたらわからないけど何かは描きたい…という想いにぴったりだと思いませんか?
私は下記サイトを利用してジェスチャードローイングをやっています。

Action Line」というサイトは指定した時間でランダムでモデルの写真を切り替えてくれるので、あっという間に10個くらいは終わってしまいます。

https://line-of-action.com/
※英語苦手なのでChromeさんに自動翻訳してもらって使ってます。

こんな感じの設定で一番下のボタンを押すと、写真が自動で切り替わっていきます

最初は描きなれていないので5分からはじめて、慣れ始めたら2分、60秒…と徐々に短い時間でそれっぽい感じに描けるようになってきました!
私の場合は、3日目には2分、15日目に60秒になりました。
まだ形をとらえるところしかできていないので、ストーリー性やポーズの表現ができるように続けていこうと思っています!

ジェスドロ1日目(5分)
ジェスドロ16日目(60秒)

最初は模写に近い形でたくさん線を描いていたのですが、現在はできるだけ1本の線で表現できるように練習中です。

ショートカットキーを活用する

いちいちツールをタップするのはとても手間なのでショートカットキーは必須です。
私は以下ショートカットキーを覚えるために、小さな紙に書き出してお絵描き中にすぐ見えるところに貼っています。
※基本マウスは使わずペンタブで操作します。表はWindowsでの操作です。

手のひらツールスペース+ドラッグ
拡大、縮小スペース+Ctrl+ドラッグ
回転スペース+Shift+ドラッグ
「-」キー、「^」キー
表示リセットCtrl+「@」キー
ブラシサイズ変更「[」キー、「]」キー
※Enterの左隣のキー
ペン、鉛筆「P」キー
ブラシ「B」キー
消しゴム「E」キー
塗りつぶし「G」キー
テキスト「T」キー
自動選択「W」キー
選択解除Ctrl+「D」キー
線修正「Y」キー
1つ前に戻す(Undo)Ctrl+「Z」キー
1つ先に進む(Redo)Ctrl+「Y」キー
※1つ前に戻したあと
上書き保存Ctrl+「S」キー

まとめ

ショートカットキーを駆使し、何枚か線画トレースをすると、ある程度慣れた感が出てくると思います。
この時点で、無だった頃の抵抗感はなくなっていると思うので、好きな作品のファンアート等から手を出してみましょう!
※この時はトレースはもちろんダメですよ!!
もしトレースするなら、トレース元に許可を取ることと、絵を掲載したときにトレース元を絶対に明記してください。

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